東大、木材から化学原料 触媒を開発 - 日本経済新聞
/

東大、木材から化学原料 触媒を開発

■東京大学 野崎京子教授らは木材が含む成分のリグニンを分解して化学原料のベンゼンやフェノールに変える触媒を開発した。炭素と酸素の結合のみを切り離し、いくつもの輪が連なったリグニンの分子構造をほどく。

研究は石油への依存を減らすほか、温暖化ガスの二酸化炭素(CO2)の排出量も抑えるのが狙いだ。

新しい触媒は金属のイリジウムを主成分に使う。実験ではリグニンに見たてた化合物に新しい触媒と水素ガスを加え、セ氏200度に熱するとベンゼンやフェノールができた。

今のところ反応効率はまだ低い。実用化に向けて、克服する必要がある。木材のリグニンは植物を硬くする成分。触媒で分解する研究はこれまでもあったが、リグニンがつくるベンゼンの構造まで壊してしまうのが課題だったという。

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

関連キーワード

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン

権限不足のため、フォローできません