2019年2月22日(金)

ノーベル生理学・医学賞 ロンドン大のオキーフ氏ら3人

2014/10/6付
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【パリ=竹内康雄】スウェーデンのカロリンスカ研究所は6日、2014年のノーベル生理学・医学賞を米国と英国の国籍を持つ英ロンドン大学のジョン・オキーフ教授(74)、ノルウェー科学技術大学のマイブリット・モーセル教授(51)と夫のエドバルト・モーセル教授(52)の3氏に贈ると発表した。

授賞理由は「脳内で空間感覚を担う神経細胞の発見」。頭の中で全地球測位システム(GPS)のように働く神経細胞のつながりを明らかにした。

オキーフ氏は1971年、ネズミが部屋の特定の場所にいるときにだけ活発に働く神経細胞である「場所細胞」を見つけた。モーセル夫妻はさらに2005年、方向感覚や位置関係をつかさどるのに必要な「グリッド細胞」を発見した。場所細胞は記憶などに関係する脳の海馬にあり、グリッド細胞はその近くにある。この2種類の細胞が連携して働いていた。

これらの研究は動物が自分のいる場所の空間地図を脳内で作ったり、迷わずに目的の場所にたどり着けたりする能力を持つ有力な証拠となった。最近の研究でヒトにも場所細胞やグリッド細胞があるのがわかってきた。認知症のアルツハイマー病によって海馬などの働きが低下すると、道に迷ったりどこにいるかわからなくなったりする。

授賞式は12月10日にストックホルムで開く。賞金800万スウェーデンクローナ(約1億2000万円)はオキーフ氏が半分、残りをモーセル夫妻が分け合う。

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