2019年2月20日(水)

他人のiPS細胞使い網膜細胞移植、今年前半にも
厚労省部会が確認

2017/2/1 15:12
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厚生労働省の専門部会は1日、神戸市立医療センター中央市民病院と大阪大学医学部付属病院から提出された他人のiPS細胞を使った再生医療の臨床研究計画について、基準を満たしていることを確認した。今年前半にも加齢黄斑変性の患者に他人のiPS細胞から作った網膜細胞を移植する。患者自身の細胞から作ったiPS細胞を使う方法に比べて、コストを大幅に削減できると期待される。

加齢黄斑変性は網膜の中心にある黄斑という部分に障害が生じ、視野がゆがみ、視力が低下する目の病気。日本では失明原因の第4位で、50歳以上の人の約1%にみられるという。

今回の実施チームは神戸市立医療センター中央市民病院と阪大、京都大学、理化学研究所。京大iPS研究所に備蓄した他人の細胞から作ったiPS細胞を理研で網膜の細胞に加工する。この細胞を使って中央市民病院と阪大で5人程度の患者の目に移植する。

理研などは2014年に加齢黄斑変性の患者の細胞からiPS細胞を作って、網膜細胞に育てて患者の目に戻す世界初の移植を1例実施した。ただ、培養や安全性の確認に5000万円以上のコストと10カ月の準備期間が必要だったという。

今回、使用する他人のiPS細胞はすでに京大に備蓄されており、治療費の大幅削減と治療期間の短縮が期待できるという。

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