内需株、吹き飛ぶ楽観論 中国株安、訪日客消費に影
証券部 荻野卓也
[有料会員限定]
29日の日経平均株価は今年最大の下げとなった。ギリシャ債務交渉の決裂に、中国株の急落が追い打ちをかけた。海外の売り材料だけに輸出株の下落はわかるが、内需株にも強い逆風になった。下げが目立ったのは小売株やメガバンク株だ。特に小売株は中国株安がインバウンド消費を冷え込ませるとの警戒感が強まった。内需株は6月の相場上昇を演出しただけに、当面はリード役を失いかねないとの見方が出ている。
この日は朝方から売...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1008文字