2018年11月20日(火)

金融市場安定へ流動性確保 政府・日銀が緊急会合

2016/6/27 11:34 (2016/6/27 12:06更新)
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政府・日銀は27日朝、緊急会合を開き、金融市場の流動性確保に万全を期すことを確認した。英国の欧州連合(EU)離脱決定を受け、日銀は企業や金融機関の資金繰りに目詰まりが起こらないようドルや円を潤沢に供給する。政府は円高が進む為替市場の動向を注視するとともに、実体経済に波及するリスクに備えて補正予算の検討に入る。

金融市場の安定に向けた政府・日銀緊急会合であいさつする安倍首相。左から中曽宏日銀副総裁、麻生財務相(27日午前、首相官邸)

金融市場の安定に向けた政府・日銀緊急会合であいさつする安倍首相。左から中曽宏日銀副総裁、麻生財務相(27日午前、首相官邸)

安倍晋三首相は緊急会合で「市場の安定化に全力を尽くすとの強い意志をG7(主要7カ国)が一致協力してマーケットに発信し続けることが重要だ」と強調。麻生太郎財務相、中曽宏日銀副総裁らに市場対応を求めた。

株式市場が午前9時に開く前に、政府・日銀として市場安定に全力で取り組むとのメッセージを示す狙いがある。政府・日銀は英国のEU離脱が決まった24日以降、事務レベルを含め頻繁に会合を開いている。

焦点の一つは市場の流動性の確保だ。金融市場でドルなどのお金のやり取りが細ると、企業にお金が行き渡りづらくなり、実体経済に打撃を与えかねない。黒田東彦総裁は26日夜、出張先のスイスから安倍首相に電話で「主要30カ国の中央銀行が国際市場が適切に機能するよう注意深くモニターし、緊密に協調していくことで合意した」と伝えた。

日銀や米連邦準備理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)など世界の6中銀は2011年にドル資金供給の協調で合意している。金融機関がドルを調達しづらくなった場合、日銀は要望に応じてFRBと連携しドルを供給する。円はこれまでの金融緩和で潤沢だが、必要に応じて供給を増やす。

安倍首相は麻生財務相に「日銀と連携の上、為替市場を含む金融市場の動きにこれまで以上に注意を払っていただきたい」と指示。円高は企業業績や株価に悪影響を与える。円の急騰が続くようなら円売り介入も視野に対応する構えだ。

市場の一部では日銀の追加緩和観測も出ている。中曽副総裁は追加緩和の必要性について「市場の動向をよくみていきたい」と述べた。7月28~29日の金融政策決定会合を前に臨時会合を開く可能性については「ノーコメント」とした。

政府は景気減速のリスクに備え、秋にまとめる経済対策の本格検討に入る。これまでは5兆~10兆円程度の規模を想定していたが、与党内では「事業規模を10兆円超に増やすべきだ」との意見が出ている。世耕弘成官房副長官は27日午前の記者会見で「実体経済への影響をよく見て、規模や時期を政府内で検討していく」と語った。

政府は近く経済財政諮問会議を開き、経済対策の具体案の検討に入る。額面を上回る買い物ができる「プレミアム商品券」や子育てにつかえるクーポン券の発行などが柱になる見通し。経済対策は16年度第2次補正予算案として秋に開く臨時国会に提出する運びだ。

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