2019年2月20日(水)

国債、海外勢の保有初の10%台 15年12月末時点

2016/3/25 18:58 (2016/3/26 0:24更新)
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日銀が25日発表した資金循環統計によると、昨年末時点で国債全体に占める海外の保有比率が10.6%と初めて10%を上回った。新興国景気の減速懸念が広がる中、安全資産とされる日本国債には金融緩和でだぶついた多額の資金が流入し続けている。海外マネーが日本の長期金利を押し下げているかたちだが、逃げ足の速い海外勢の保有比率が高まれば、財政リスクなどに金利が敏感に反応するリスクも高まりそうだ。

海外投資家の昨年末の日本国債の保有残高は110兆円と1年間で18%増えた。投資家層は「外貨準備のほかヘッジファンドや年金基金など幅広い」(国債トレーダー)。世界経済の不透明感や原油安の影響で、比較的安全とされる資産を買う動きが強まった。

日銀は年80兆円のペースで国債を買い増しており、金利は低下(価格は上昇)し続けている。今後も金利は低下しやすいとの観測が多く、短期的な値上がり益を狙った取引も多いようだ。

5年前から海外の国債保有残高は2倍近くに膨らんだ。ただ、海外の経済・金融情勢によっては一気に資金が引き揚げられる恐れもあり、国債の海外依存が高まると金利は不安定になりやすい。日銀が異例の緩和で金利を抑えている面もあり、将来の金利急上昇リスクが蓄積されているとの懸念もある。

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