ベネッセHD最終赤字136億円 情報漏洩で特損260億円
4~6月

2014/7/31付
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ベネッセホールディングスが31日発表した2014年4~6月期の連結決算は、136億円の最終赤字になった。前年同期は26億円の最終黒字で、4~6月期として初の最終赤字になる。通信講座などの顧客情報の漏洩で、おわびにかかる費用など260億円の特別損失を計上した。問題が業績に与える影響を見積もれないとして、15年3月期の業績予想を取り下げた。

特別損失の内訳は顧客への補償に200億円、おわび文書の発送や事件の調査、セキュリティー対策などに60億円を充てる。「補償の対象や具体的な内容については現在、検討中」(ベネッセ)としている。

売上高は前年同期比2%増の1155億円だった。主力の通信講座「進研ゼミ」や「こどもちゃれんじ」は会員減で苦戦している。在籍している延べ会員数は1064万人と1年前より5%近く減った。ただ、中国など海外の教育事業が伸びたほか、有料老人ホームを展開する介護事業の好調で増収を確保した。

本業のもうけを示す営業利益は12%減の49億円となった。国内教育事業は会員数の減少に加え、タブレット教材の導入でコストが増え、部門営業利益が27%減った。

同日、福島保副会長と明田英治取締役が31日付で引責辞任する人事も発表した。

今後は通信講座の会員数をどこまで維持できるかが焦点だ。同社は「7月の退会者数は前年と比べ少なかった」と説明するが、問題の発覚以降、ダイレクトメールなどを使った営業活動を中止している。以前は平均して月間10万人を上回っていたとみられる入会者数は、7月は数万人程度にとどまっているようだ。

ベネッセHDは15年3月期の純利益を前期比7%増の213億円と予想していた。現時点では漏洩問題に伴う損失を考慮しても通期で最終黒字を確保できるとみているが、会員数の見通しが立たず、黒字確保は不透明な部分もある。

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