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シャープが株主総会 社長陳謝、財務健全化策諮る

(更新)

経営再建中のシャープは23日、大阪市内で定時株主総会を開いた。総会では5月に発表した中期経営計画の内容について、株主の承認を求める。3分の2以上の株主の賛成を必要とする総額2250億円の資本増強や資本金の大幅減額などの財務健全化策が主な議案だ。3月期決算企業の総会は今週ピークを迎え、23日はソニーや住友商事なども総会を開いた。

シャープの総会は午前10時に始まった。冒頭、高橋興三社長が2015年3月期の業績を説明し、「最終損益が2223億円の赤字という厳しい業績となり、配当金についても3年にわたり無配となった。株主の皆様の期待にお応えすることができず大変申し訳なく、深くおわび申し上げる」と謝罪した。

個人株主からは「大幅なリストラをするが技術流出にどう歯止めをかけるのか」「新たに発行する優先株を普通株に転換すると株数はどれくらい増えるのか」など今後を不安視する質問が相次いだ。また「高橋社長はやめた方がいい」といった厳しい声も飛んだ。

総会では会社側が提出した計6議案を諮るが、午後1時時点で議案の採決に入っていない。シャープは「デット・エクイティ・スワップ」という手法で、みずほ銀行と三菱東京UFJ銀行の2000億円の債務を株式に振り替える計画。両行が出資する銀行系ファンドにも250億円の優先株を割り当て、3月末に1.5%だった自己資本比率を5%強に高めたい考え。資本金を1219億円から5億円に減資し、累積損失を一掃する。

ただ大幅な減資など財務健全化に関する議案を可決するためには、特別決議で出席株主の3分の2以上の賛成が必要となる。さらに高橋社長や水嶋繁光副社長の取締役再任議案には米投資助言会社が反対を勧めている。シャープの株主構成は3月末時点で個人株主が過去最高の44.1%を占めており、その判断が注目されている。

15年3月期に大きな損失を出した企業からは、株主に向けて謝罪の言葉が並んだ。前期決算でスマートフォン(スマホ)事業の多額の減損損失を出して2期連続の最終赤字となったソニーは同日総会を開いた。平井一夫社長は冒頭、上場以来初の無配となったことについて「社長として大変重く受け止めている」と陳謝。今期にV字回復することを誓い「スマホ事業は構造改革を実施し、16年度に着実に収益を伸ばせるようにする」と株主に理解を求めた。

東京都内のホテルで同日総会を開いた住友商事の中村邦晴社長はシェール権益などで減損損失が膨らみ前期に16年ぶりの最終赤字となったことについて「多大なご心配をおかけして申し訳ない」と謝罪した。そのうえで「非資源ビジネスは着実に成長しており、収益基盤を拡大していく」と巻き返しに向けた決意を述べた。

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