すかいらーく株売り出し 米ファンドなど最大5909万株
すかいらーくは21日、筆頭株主の米投資会社ベインキャピタルなどが最大で約5909万株の保有株式を売り出すと発表した。ベインの出資比率は現在の70%から40%台に下がる。すかいらーくの再建を支援したベインは投資資金の回収を進める一方、同社への経営関与は当面続ける。
株式を売り出すのはベインと第5位株主の日本産業パートナーズ。売り出し株数は約4584万株の予定だが、需給により約4153万~約5909万株の間で変動する。ベインは国内外で約4477万株を売却する。売却価格は6月1~3日の終値を参考に決める。需要が大きい場合は約497万株を上限に追加の売り出しも実施する。
すかいらーくは2011年にベインの傘下に入り、経営再建を進めた。昨年10月に東京証券取引所第1部に再上場した後も、ベインが発行済み株式の70%を保有してきた。21日のすかいらーく株の終値を参考にすると、今回の株式売却でベインは最大約1千億円の投資資金を回収する。
現在、7人のすかいらーくの取締役のうち、ベインが3人を派遣している。すかいらーくは「経営体制は変わらない」としており、今後もベインが経営に関与する。
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