gumiの5~7月、経常益16%減 広告宣伝費膨らむ
スマートフォン(スマホ)ゲーム開発を手掛けるgumiが11日発表した2017年5~7月期の連結決算は、経常利益が前年同期比16%減の2億500万円だった。テレビCMなど広告宣伝費が膨らみ、利益を圧迫した。ゲームを有利に進めるためのアイテムによる課金収入は好調だったが補えなかった。
売上高は32%増の70億円だった。国内で自社開発ゲームの利用者が増えた。海外でもスクウェア・エニックス・ホールディングスと共同で手掛けるスマホゲーム「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス」が好調に推移した。
純利益は9500万円と2.9倍に増えた。前年同期に計上した投資有価証券の評価損がなくなった。
18年4月期通期の業績予想はゲームのヒットが見通せないとして公表しなかった。17年5~10月期は連結売上高が前年同期比29%増の145億円、経常利益が50%減の3億500万円と見込んでいる。
7~8月に配信を始めた3本の新作ゲームが伸びるが、広告宣伝費の増加が先行する。同日記者会見した川本寛之副社長は「新作ゲームは月間の課金収入が2億~3億円程度となるよう育てたい」と述べた。
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