2017年11月25日(土)

腕時計3社、軒並み経常最高益 4~9月

2015/11/10 20:43
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 シチズンホールディングスなど腕時計3社の2015年4~9月期連結決算が10日出そろい、そろって経常最高益を更新した。訪日外国人観光客や国内の顧客向けに単価の高い中高級品の売れ行きが好調だった。ただ下期にかけて中国景気などの不透明要因があるとして16年3月期の見通しは据え置いた。

 4~9月期の経常利益は07年にシチズンHD、01年にセイコーホールディングスが持ち株会社に移行してから最も高い水準となった。シチズンHDの経常利益は156億円と13%増えた。全体をけん引した時計部門の利益は31%増の100億円だった。訪日客や国内の顧客に時計が売れた。「20万円以上の高級品を含むすべての価格帯で好調だった」(シチズンHDの大治良高経営企画部長)という。

 セイコーHDの経常利益は47%増の113億円だった。価格が40万~60万円の主力ブランド「グランドセイコー」や20万~30万円の「アストロン」といった中高級品が特に日本人向けに伸び、両ブランドの売上高は5割増えたという。

 カシオ計算機も「Gショック」など10万円以上する腕時計の販売が国内外で拡大した。

 4~9月期の業績は期初計画を上回り、順風満帆にみえる3社だが、海外市場に目を向けると中国経済の減速が影を落とす。シチズンHDの中国事業の売上高は現地通貨ベースで横ばいで、中国を除くアジアでは10%程度の減収だった。やや低い価格帯の品ぞろえを増やし、販売のテコ入れを図ろうとしている。セイコーHDも中国では現地通貨ベースの売上高が10%以上減った。

 中国やアジアでの販売情勢が不透明なことから3社はそろって16年3月期通期の業績予想は据え置いた。セイコーHDの中村吉伸社長は「中国経済は周辺国や資源国、米国景気にも影響する。今後は(好調な)状態が続かないリスクもある」と警戒する。

 各社とも広告宣伝費を増やして海外顧客の獲得に力を入れている。今後は独自の商品開発やマーケティングで、景気減速の影響をいかに抑えるかが問われそうだ。

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