2019年8月23日(金)

8/23 9:00更新 マーケット 記事ランキング

時価総額(普通株式ベース)
  • 東証1部 5,726,415億円
  • 東証2部 67,923億円
  • ジャスダック 86,077億円
東証1部全銘柄の指標
連結前期基準予想
純資産倍率 1.11倍 --
株価収益率13.32倍13.15倍
株式益回り7.50%7.60%
配当利回り2.14% 2.15%
株式市場データ

最新の市場情報

「※」は20分以上遅延
日経平均株価(円) 20,665.45 +37.44
日経平均先物(円)
大取,19/09月 ※
20,610 -10

[PR]

マーケットニュース

フォローする

上場企業のROE、3年ぶり上昇 16年度8.3%
増益、株主還元も加速

2017/3/3 12:22
保存
共有
印刷
その他

上場企業の収益力が向上している。投資家が最も重視する自己資本利益率(ROE)が、2016年度は8.3%と3年ぶりに上昇する見通しだ。企業は利益増に加え、自社株買いなどの株主還元を通じた資産のスリム化を進める。今後もROEの改善が続けば海外資金を呼び込む要因となるが8%は世界的には高くない。企業の資本効率の改善は引き続き課題となる。

金融などを除く東証1部上場企業の16年度決算(本決算を未発表の企業は予想ベース)を集計した。16年度のROEは前年度より0.5ポイント改善する。ROEは企業が株主から預かった資本を元手に、どれだけ多くの利益を稼いだかを示す指標で、金融商品の利回りに近い概念になる。資本を減らすか利益を増やせば上昇する。

三菱ケミカルホールディングスは今期のROEが15%と前期の4.9%から10ポイント改善する。石油化学分野で事業の取捨選択を進めて収益基盤を立て直したところに、石化製品の市況が上向いた。連結純利益は1510億円とリーマン・ショック前の最高益に次ぐ水準になる。

ソフトバンクグループは資本ではなく借金を活用して世界規模でM&A(合併・買収)を展開し、利益を上乗せする。借入金は前年度に比べ2割弱多い14兆円を超えたが、純利益は2倍以上に増加する見通しだ。

自社株買いや配当で資金を株主に返してもROEは改善する。NTTドコモは1500億円規模の自社株買いに踏み切り資本の増加を抑えた。純利益も2割近く増える見通しでROEは12%程度と2ポイント改善しそうだ。

投資家は投資判断にあたってROEを重視する。このため株価との連動性が高く、リーマン・ショック後に企業の資本効率が高まると日経平均株価も連動するように上昇した。日経平均は2万円台を目前に足踏みが続くが「来期以降もROEが改善するとの見通しが強くなれば外国人投資家が日本株に注目する」(タイヨウ・パシフィック・パートナーズのブライアン・ヘイウッド最高経営責任者)。

経済産業省は2014年に公表した「伊藤リポート」で企業は8%を超えるROEを達成すべきだと定義した。8%は株式市場から資金を調達するコストを上回る利益水準の目安で、企業が達成すべき最低限の水準とされる。企業が調達した資金で付加価値を生み出していることを意味するためだ。

株主総会の議決権行使を助言する米企業は、ROEを議案賛否の基準に採用している。経営目標に取り入れる企業も増えており、配当や自社株買いといった株主還元を増やす一因にもなっている。

ただ、ROEが経営指標として定着している海外の企業と比べ、日本企業の水準はなお低い。りそな銀行によると米国企業のROEは12%台だ。リーマン・ショック直前の水準(9%台)にも届かない。日本企業全体でみれば手元資金が積み上がっており、配当や自社株買いなどの株主還元策は今後も課題となりそうだ。

▼自己資本利益率(ROE) Return On Equityの略。企業の自己資本に対する純利益の割合を示す指標で、企業が株主から集めた資本を元手にどれだけ利益を稼ぎ出すかを示す。株主からみれば投資資金に対する利回りに相当するため、投資判断の材料として重視する投資家が多い。

マーケットニュースをMyニュースでまとめ読み
フォローする

保存
共有
印刷
その他

電子版トップマーケットトップ

マーケットニュース 一覧

フォローする

読まれたコラム

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。