円がNYで一時124円台、7年11カ月ぶり 東京は123円台後半

2015/5/28 10:36
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27日のニューヨーク外国為替市場で円相場が下落し、一時1ドル=124円09銭と、2007年6月22日以来、約7年11カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けた。米連邦準備理事会(FRB)が年内に利上げに踏み切るとの見方から、低金利が続く日本の円を売ってドルを買う流れが続いている。

円相場は前週から下落基調となった。22日にはFRBのイエレン議長が年内の利上げに前向きな姿勢を示し、ドルに買いが集まりやすくなった。結果として円安・ドル高が進み、26日には123円台に下落し、7年10カ月ぶりの安値となった。その後も主に海外市場で円相場は下げ幅を広げる展開になっている。

27日には菅義偉官房長官や日銀の黒田東彦総裁の会見があったものの、円安進行をけん制する発言は出なかった。短期的な売買をする投機筋などに円売り・ドル買いへの安心感が広まり、ニューヨーク市場での安値につながった。

ただ、その後に円は買い戻された。28日午前の東京市場では123円台後半を中心に推移している。一部でギリシャ当局者が財政支援を巡って債権団と合意文書の作成に着手したと報道され、ユーロ買い・ドル売りの動きが出た。円高・ドル安材料として波及し、円相場の反発につながった。

ドル全面高の傾向について市場では警戒感が徐々に強まりつつある。ドイツで開催中の日米欧の7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議でドル高をけん制する発言があるとの観測もある。ただ「FRBが実際に利上げに踏み切るまではドル高が進む」(みずほ銀行の唐鎌大輔チーフマーケット・エコノミスト)との見方が多い。

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