2019年2月16日(土)

明治安田生命、6246億円で米生保買収 国内生保で最大

2015/7/24 10:53 (2015/7/24 12:17更新)
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明治安田生命保険は24日、米中堅生保のスタンコープ・ファイナンシャル・グループを買収すると発表した。買収額は49億9700万ドル(約6246億円)と日本の生保による海外M&A(合併・買収)としては第一生命保険の米生保買収を抜いて過去最大。世界最大の保険市場である米国に本格進出し、収益の上乗せを狙う。国内は人口減少で大きな伸びが期待できないため、生保の海外M&Aが加速してきた。

明治安田とスタンコープが買収手続きの開始について合意した。明治安田が1株あたり115ドルでスタンコープの全株式を取得する。これは直近の23日の終値に50%上乗せした価格だ。日米当局の認可などを経て、2016年1~3月ころに手続きを終える。買収金額は手元資金で賄う。

明治安田の殿岡裕章執行役副社長は24日、都内で開いた記者会見で「米国は規模と成長の観点から有望な市場だ」と指摘した。スタンコープについては「堅実な社風で強固な財務基盤を持っている」と語った。

スタンコープは米オレゴン州ポートランド市に本社を置く中堅生保。全米で事業展開しており、団体保険に強い。官公庁や教職員など景気の変動に左右されにくい安定した顧客基盤を持ち、14年12月期の純利益は2億1千万ドルだった。明治安田の買収後にニューヨーク証券取引所(NYSE)への上場は廃止となる。

明治安田はタイ大手のタイ・ライフなどアジアと欧州を中心に5カ国6社に出資している。14~16年度には海外M&Aに2500億円を投じる計画だった。計画額を大きく上回る買収によって、海外事業を一気に広げる。保険料収入に占める海外事業の割合は現行の0.2%から13%に、本業の利益に相当する修正利益の海外比率は1.8%から9%に上がる。

米国は世界最大の保険市場で、今後も人口増加や経済成長を背景に安定した収益が見込める。明治安田はスタンコープが強みとする団体保険を軸に中間層の取り込みなどを進める。買収後もいまの経営陣が残り、日本から取締役を派遣する。

大手生保や損害保険会社は国内市場の大きな成長が見込めないため、相次ぎ海外M&Aに乗り出している。第一生命保険が2月に米プロテクティブ生命を5750億円で買収したほか、東京海上ホールディングスは6月に米HCCインシュアランス・ホールディングスを9413億円で買収すると発表した。日本生命保険も海外M&Aを検討している。

国内生保は円安や株高を背景に資産運用が好調で、15年3月期決算では相次ぎ最高益を更新した。財務体力に余裕があるうちに大胆な投資に踏み切り、将来の収益源を確保しておく狙いもある。

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