ETF買い入れ、TOPIX連動型を拡大 日銀
日銀は21日、上場投資信託(ETF)の買い入れ方法を10月から変更すると発表した。従来は日経平均株価に連動するETFをおおむね全体の半分程度買い入れていた。今後は東証1部上場銘柄の時価総額を指数化した東証株価指数(TOPIX)型が全体の3分の2程度になる計算だ。
日銀は年間購入額5.7兆円(設備投資などに積極的な企業を組み入れる新型ETF除く)のうち3兆円分は従来通り日経平均、TOPIX、JPX日経インデックス400の3指数に連動するETFを、銘柄ごとの時価総額におおむね比例するよう買い入れる。残る2.7兆円はTOPIX連動型のみ買い入れる。
シティグループ証券の飯塚尚己氏の試算によると、新たな方法では日経平均型の買い入れ額が年間約3.1兆円から1.6兆円に減り、TOPIX型が2.3兆円から3.9兆円に増える。
今回の決定を受け、21日の東京株式市場でTOPIX終値は前日比2.71%上昇して3カ月半ぶりの高値をつけた。上昇率は日経平均の1.91%高を大きく上回り、とくにTOPIX内の構成比率が高いメガバンク株が軒並み大幅に上昇した。
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