大手3損保の収益改善、4~9月 自動車保険料上げ寄与

2014/11/19付
保存
共有
印刷
その他

損害保険大手3グループで主力の自動車保険の収益が改善している。19日発表した2014年4~9月期決算では、保険料の引き上げや交通事故の減少などを追い風に、各グループ傘下の主要損保で自動車保険の利益率が軒並み上昇した。3グループは15年3月期の最終利益予想をそろって引き上げ、増配など株主配分の動きも出始めた。

4~9月期の最終利益は東京海上ホールディングスとMS&ADインシュアランスグループホールディングスが過去最高を更新した。9月に発足した損保ジャパン日本興亜ホールディングスは合併関連費用を特別損失で計上し、減益になった。

各社に共通するのが自動車保険の収支改善だ。保険料収入から保険金支払いや経費を差し引いた利益率にあたる「収支残率」をみると、東京海上日動火災保険は8.9%と前年同期から2.9ポイント上昇した。MS&AD傘下の三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険、損害保険ジャパン日本興亜もそれぞれ1.2~2.5ポイント上がっている。

損保各社はここ数年、ほぼ毎年のように自動車保険を値上げし、13年度も1~2%引き上げた。これが保険料収入の拡大につながった。さらに4~9月期はガソリン高などで交通量も減り、事故の発生と保険金の支払いも減った。自動車保険は今年度も0.9~2.5%上がったが、収支改善が進んだため、各社は一段の値上げについて慎重に判断する考えだ。

3グループは海外や生命保険事業の拡大なども踏まえ、今期の最終利益予想をそろって上方修正した。東京海上は年間配当を前期比10円増の80円と従来予想(75円)から引き上げ、500億円の自社株買いも実施すると発表。MS&ADも100億円の自社株買いを公表し、利益を株主に還元する姿勢を強めている。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]