2019年1月24日(木)

日本生命、今後も買収検討 三井生命の子会社化発表

2015/9/12 0:01
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日本生命保険は11日、三井生命保険の買収を正式に発表した。国内の主要生保の再編は2004年以来。両生保が強みとする営業職員による販売をさらに伸ばし、銀行や乗り合い代理店向けの商品供給も強化する。日生の筒井義信社長は記者会見で「国内外で戦略やビジョンが合うところがあれば(買収の)可能性を模索したい」と述べ、今後も買収を検討していく考えを示した。

日生と三井生命は11日付で経営統合の基本合意書を締結。日生が11月上旬までにTOB(株式公開買い付け)を始め、来年3月末に三井生命を子会社化する。三井生命の社名は変えない。買収額は実質2000億円台後半とみられる。

筒井氏は「国内で揺るぎないナンバーワングループを目指す。国内がだめだから海外へ行くという発想はない」と強調した。日生は三井グループ企業の団体保険が手に入り、販売力が強い三井住友銀行との関係も強化できる利点がある。

日生は15年3月期の保険料収入で戦後初めて第一生命保険に抜かれたが、今回の買収で再び首位に立つ。筒井氏は他社との提携を「足元の競争を意識したものではない」としながらも「グループとして、トップ(保険料収入)もボトム(利益)もナンバーワンを目指す」と明言した。

三井生命は運用利回りが契約者に約束した利回りを下回る「逆ざや」に苦しんできた。有末真哉社長は日生の傘下入りで「経営基盤が安定して信用力が向上する」として効果を強調した。

今後は相乗効果をどう出すかが課題になる。両生保は営業職員による販売が中核。日生は銀行の窓口販売向け商品を提供する専門会社の設立を検討していたが、「三井生命を窓販専門会社にする予定はない」(筒井氏)と指摘。双方の拠点も統合しない予定だ。互いに特徴が異なる商品を出したり、日生が買収した保険ショップを活用したりする案を検討するが、具体化はこれからだ。

第一生命や明治安田生命保険、住友生命保険は相次いで米国の生保買収に乗り出している。日生も豪大手銀行のナショナル・オーストラリア銀行傘下の保険事業の買収を協議している。日生は3月に国内外のM&A(合併・買収)に1兆5000億円を投じる計画を立てており、三井生命を買収しても1兆円以上が残る計算になる。

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