企業物価、円高が押し下げ 1月3.1%下落

2016/2/10 22:06
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企業物価の押し下げ要因として円高の影響が増している。日銀が10日発表した1月の国内企業物価指数では、流通経路の川下にあたる最終財が前年同月比で1%下がり、3年4カ月ぶりの大幅な下落になった。企業物価の下落は消費者物価指数(CPI)にも波及する可能性がある。

1月の国内企業物価指数は前年同月比3.1%下落した。消費増税の影響を除くベースで、原油安の影響が表れ始めた14年11月から15カ月連続のマイナスになった。

物価を押し下げているのは、2014年夏から続く原油安と円高だ。円高は輸入物価を円換算で押し下げる。1月の円相場(月中平均)は1ドル=118円18銭と、前年同月比で10銭ほど円高・ドル安に振れた。円の月中平均が上昇したのは3年7カ月ぶりだ。市場の動揺を背景に2月も円高が一段と進んでおり、今後も物価の下押し要因になる可能性が高い。

日銀は「円高に振れているため、今後は川下の最終財へ(物価下落の)波及が強まる」(調査統計局)とみている。最終財の物価上昇が鈍れば、消費者段階のCPIにも波及し、日銀が掲げるCPI上昇率2%の目標達成が一段と遠のく可能性がある。

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