国内企業物価、8月3.6%下落 原油安の影響など
日銀が10日発表した8月の国内企業物価指数(速報値)は、前年同月比3.6%下落した。前年を下回るのは5カ月連続で、下落幅は2009年12月以来5年8カ月ぶりの大きさとなった。中国経済の減速が原油や鉄鉱石など国際商品市況の悪化につながり、企業物価を押し下げた。
企業物価指数は出荷や卸売り段階で取引される製品の価格水準を示す。
原油安の影響でガソリンや軽油など石油・石炭製品が前年同月比26.2%下がった。需要国である中国経済の減速を受けて、鉄くずなどスクラップ類も同22.3%下落した。一方、畜産農家の減少などの影響で農林水産物は同1.3%上昇した。
全814品目のうち310品目が前年同月比で上昇し、376品目が下落した。消費増税の影響を除くと8カ月連続で下落品目が上昇を上回った。下落と上昇の差は66と、13年5月以来2年3カ月ぶりの大きさだった。
日銀は「8月の企業物価の変動は商品市況悪化による影響がほとんどだった」として「商品市況への影響が大きい中国経済の動向は、物価の変動要因として今後も注目していく」(調査統計局)としている。











