2018年12月19日(水)

日英FTAへ準備加速 首脳会談で共同宣言

2017/8/31 19:28
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安倍晋三首相は31日、英国のメイ首相と東京・元赤坂の迎賓館で約1時間会談した。経済分野や安全保障での戦略的な協力の方向性を示す共同宣言を発表。英国の欧州連合(EU)離脱を踏まえ、両国の自由貿易協定(FTA)締結に向け準備を加速する方針を打ち出した。インド・太平洋地域での安保協力の強化に軸足を置き、北朝鮮対応をめぐる連携強化も確認した。

会談前に握手する安倍首相と英国のメイ首相(31日午後、東京・元赤坂の迎賓館)=代表撮影

会談前に握手する安倍首相と英国のメイ首相(31日午後、東京・元赤坂の迎賓館)=代表撮影

日英首脳会談後に発表した経済分野を柱とする共同宣言では、日本とEUが大枠合意した経済連携協定(EPA)を英国が支持。EU離脱を前提に「日英間の新たな経済的パートナーシップの構築に速やかに取り組む」と日英FTA締結へ準備を進める方針を明確にした。安倍首相は会談後の共同記者会見で「EU離脱後の経済関係の強化に向け政治レベルの強い関与のもと緊密に連携していく」と語った。

会談では、メイ氏が進めるEUからの離脱交渉を巡り、安倍首相が日本の英進出企業への影響を最小限に抑えるよう配慮を要請。メイ氏は「日本企業の声によく耳を傾け円滑で秩序だった移行を実現していく」と応じた。

会談に臨む安倍首相と英国のメイ首相(右)(31日午後、東京・元赤坂の迎賓館)=代表撮影

会談に臨む安倍首相と英国のメイ首相(右)(31日午後、東京・元赤坂の迎賓館)=代表撮影

安保協力の共同宣言では、インド・太平洋地域での協力に重点を置き、日本は将来の空母の展開も含め英軍の地域への関与を歓迎した。日英の共同訓練や防衛装備品の技術協力、テロやサイバー対策などでの連携強化もうたった。安倍首相は会談に先立ち、メイ氏を首相官邸で開いた国家安全保障会議(NSC)の特別会合に招き、英国を準同盟国に位置づける立場を鮮明にした。

両首脳は北朝鮮への圧力強化に向けた共同声明を発表。中国にさらなる役割を求める方針を確認した。中国が進出する東シナ海や南シナ海の情勢では、海洋での法の支配が重要との認識を共有し、中国の一方的行動をけん制した。

■日英共同宣言のポイント
○2国間関係強化のため閣僚間で新たな枠組みを創設
○貿易投資関係の前進へ作業部会
○日英間の新たな経済的パートナーシップ構築に速やかに取り組む
○EU離脱に伴う混乱回避を要請
○インド・太平洋地域で協力強化
○朝鮮半島の非核化と国連安全保障理事会決議の厳格な履行へ協力
○英国の地域への関与を歓迎
○自衛隊と英軍の共同訓練を推進
○防衛装備品の技術協力を加速

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