太平洋クロマグロ資源管理、国際会議が開幕 漁獲規制を協議
絶滅の可能性が指摘されている太平洋クロマグロの資源管理を話し合う国際会議が31日、札幌市で開幕した。日本や中国、米国など計10カ国・地域が参加し、すしのネタとして人気の高いクロマグロの量が大幅に減少した場合、漁獲高を緊急規制する日本提案のルールなどについて話し合う。
会議は「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)」の小委員会で、3日まで開く。今回議論の対象になるのは2030年までの親魚の資源量。米国は資源量を12万トンとする目標を提案しているが、日本は漁業者への打撃が大きいとして難色を示している。
仮に目標で各国が折り合えば12月にインドネシア・バリ島で開く年次会合で正式に採択する。
クロマグロは乱獲などを背景に12年の親魚の資源量は2.6万トンと歴史的な低水準に落ち込んでいる。WCPFCは24年までの目標として4.3万トンに増やすことを目指している。