車、在庫調整に遅れ 作りすぎ懸念

2015/7/31付
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製造業の在庫調整が遅れている。経済産業省が30日発表した4~6月期の鉱工業指数(2010年=100、季節調整値)では期末の在庫指数が114.4と、1~3月期と比べ0.9%上昇した。上昇は6四半期連続で、水準は2008年12月末の119.8以来の高さとなった。

4~6月期の鉱工業生産指数は前の期と比べ1.5%低い98.2だった。低下は3四半期ぶり。

生産は減ったものの在庫は積み上がっている。自動車など輸送機械工業の在庫が4.7%と大きく上昇し、全体の在庫指数を押し上げた。今年4月の軽自動車の増税後、国内販売が振るわない。米国向けの輸出台数が5月に大きく落ち込んだ影響も残った。

出荷に対する在庫の動きを示す在庫率指数も、輸送機械は4.6%上昇した。出荷が3.8%減ったのに在庫が増えたためで、在庫率の上昇は市場で需給が悪くなっていることを示す。6月単月の生産は2カ月ぶりに増えたが、「やや作りすぎている印象がある」(経産省)。

生産設備や建設用など一般機械でも、在庫が13.3%、在庫率が14.8%それぞれ上昇した。環境規制が強化される前に作りだめする特殊要因が在庫を押し上げた。

4~6月期の生産は前期比1.5%低下と、3四半期ぶりのマイナスとなった。先行きは7月に前月比0.5%上昇、8月に2.7%の上昇を見込んでいる。9月が横ばいだった場合、7~9月期は2.1%の増産になる計算だが自動車などの在庫調整が遅れており「生産の本格化まではなお時間がかかる」(ニッセイ基礎研究所の斎藤太郎経済調査室長)との声もある。

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