訪日客消費、中国が1人30万円で突出 1~3月観光庁まとめ
中国からの訪日客の消費が旺盛だ。観光庁が30日発表した2015年1~3月の訪日外国人の1人あたり消費額をみると、国・地域別で中国がトップに立った。金額は前年同期比21%増の30万円。旧正月(春節)や花見シーズンに合わせた来日が増加した。円安効果もあって多くの日本製品を大量購入したとみられ、日本経済にもプラスに働いている。
訪日客1人あたりの消費額は、全体平均で14%増の17万1千円だった。首位の中国は全体平均のおよそ1.8倍の高い水準にある。中国に次ぐ2位はオーストラリア(24万7千円、22%増)。北海道などへのスキー客が目立つという。3位はフランス、4位は英国だった。
訪日外国人全体の消費額は1~3月、64%増の7066億円となり、四半期として過去最高を更新した。そのうち中国だけで2775億円と全体の4割を占めた。中国人客の間では高級炊飯器など日本の家電製品が人気を集めている。ドラッグストアなどでお土産をまとめ買いする傾向もある。