塩川財務相「母屋でおかゆ、離れですき焼き」
歳出改革への仕掛け
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2001年に発足した小泉純一郎政権で79歳の高齢で財務相に就いた塩川正十郎。「塩じい」と呼ばれひょうひょうとしたイメージが定着したが、行政の不作為に対する問題意識は強かった。財務相の立場を生かして歳出改革を先導した。
就任後、塩川は予算案づくりを担う主計局内に執行調査の担当係をおいた。事業についた予算が無駄なく適切に執行されているかを点検するものだ。親交が深く、橋本政権で行政改革会議事務局長を務め...
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