2019年1月21日(月)

石破氏が20人で派閥旗揚げ ポスト安倍の道険しく

2015/9/29付
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石破茂地方創生相は28日、自身を含めた20人で「石破派」を旗揚げした。自民党の派閥では6番目の勢力となり「ポスト安倍」への準備を本格化する。ただ、「脱派閥」論を掲げていた石破氏に党内の目は冷ややかだ。首相官邸は10月上旬の内閣改造での閣内残留を打診しており、引き受ければ石破氏がどう独自色を打ち出すのかも課題となる。次期総裁選への道のりは険しい。

「国民、党員に選んでいただける者となるように研さんを重ねていく」。自身の派閥「水月会」旗揚げの記者会見で石破氏は、次期総裁選出馬に意欲を示した。メンバーは本人を除き19人で、総裁選立候補に必要な推薦人20人に1人足りない船出だ。もともと石破氏が自身に近い議員で作っていたグループ「無派閥連絡会」のメンバーは約40人。集まったのはその半分にすぎない。

「もっと勢いがある時につくるべきだった。遅すぎる」。石破氏に近い議員は嘆く。安倍晋三首相に惜敗した2012年の総裁選。第1回投票では石破氏は地方の圧倒的支持を得て首位だった。

第2次安倍政権の発足直後は幹事長に起用され、「二枚看板」ともてはやされた。その後の参院選などでも地方行脚で存在感を示したが、首相が14年9月の内閣改造で入閣を打診。断り切れずに地方創生相に就くと急速に存在感は薄れた。

今回、石破氏を支えてきた浜田靖一、小此木八郎両氏らは派閥に加わらなかった。浜田氏らは昨年秋の内閣改造の際、石破氏に「入閣を断り派閥を結成すべきだ」と進言した。石破氏は提案を受け入れず距離が出た。

党内には石破氏が幹事長時代に掲げた「脱派閥」論への反発も根強い。石破氏は28日の記者会見で「派閥を否定したことはない」と強調した。だが、かつて所属した額賀派の額賀福志郎会長は「自分の言ったことには筋を通して政治活動してほしい」と批判する。

首相周辺によると、首相官邸は来月の内閣改造に向け、水面下で石破氏に地方創生相続投を打診している。ある党幹部は「首相は派閥結成に不快感を持っている」と指摘。入閣の打診は「石破氏を取り込む一方、他のメンバーを人事で干して求心力を失わせる狙いだ」とも解説する。

「石破さんが閣内に残るなら派閥には入らない」。派閥結成に向けて今月開いた準備会合ではこんな声が若手議員から上がった。石破氏自身は8月下旬ごろは「閣内には残らない」と複数の周辺議員に語っていた。だが、28日の記者会見では「私どもは安倍政権を全力で支える」と強調した。

石破氏はまだ首相官邸に明確に返答していないという。閣外に出れば「反安倍」の受け皿になる可能性も高まるが、閣内にとどまれば独自色を発揮するのは難しい。内閣改造への対応が今後を占う試金石となる。

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