英金融当局、LIBOR廃止へ 21年に新基準金利

2017/7/27 23:15
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【ロンドン=黄田和宏】英金融規制当局である金融行為監督機構(FCA)のアンドリュー・ベイリー長官は27日、多くの金融取引の基準金利として用いられているロンドン銀行間取引金利(LIBOR)を2021年に廃止する方針を明らかにした。LIBORを巡っては多くの金融機関が金利の不正操作に関与し、より信頼性の高い金利に移行するための見直しが進められている。

米通信社ブルームバーグがロンドンで開いた講演で、ベイリー氏は「21年末までの指定金融機関の協力により移行を円滑に実行できる」と述べた。LIBORは指定金融機関が実勢と考える金利を集計して算出している。大手金融機関がこうした特徴を悪用して金利を不正操作し、これまでに多額の罰金を科された。

世界の中央銀行は不正操作できない取引をもとにした金利へと基準金利を置き換える準備を進めている。

英中央銀行イングランド銀行は、LIBORの代替として、ポンド建ての銀行間翌日物金利(SONIA)の改革に着手。欧州中央銀行(ECB)はユーロ建ての銀行間取引金利(EURIBOR)の算出を見直しており、米連邦準備理事会(FRB)もドルLIBORに代わる独自の指標を検討している。

現在のLIBORの算出は旧英国銀行協会(BBA)から米インターコンチネンタル取引所(ICE)に引き継がれ、融資や住宅ローンなど約350兆ドル(3京9千兆円)の金融取引の基準に用いられている。

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