働き方会議 出席者のコメント

2016/9/27 23:43
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政府の「働き方改革実現会議」(議長・安倍晋三首相)の出席者が初会合後、首相官邸で記者団に語った内容は以下の通り。

■経団連・榊原定征会長

「働き方改革は一億総活躍社会の実現に向けて最も重要なチャレンジだ。経済界としても最大限協力したい。経団連も今年は働き方改革の集中取り組み年と定めている。残業時間に上限を入れるにしても、労働者保護と業務維持の2つの観点を考慮して議論を進めるべきだ。長時間労働の是正は公務員を含めて総合的に実施すべきだ。公立学校の先生も長時間労働が常態化している。同一労働同一賃金は非常に大事で、同じ働き方をしている人が不合理な処遇をされるのを根絶しないといけない。(脱時間給制度を盛り込んだ)労働基準法改正案を今臨時国会で成立させてほしい」

■日本商工会議所・三村明夫会頭

「人手不足に対応するには、大胆な改革と同時にしっかりと現実をふまえた改革の2つのバランスが重要だ。長時間労働の抑制に取り組んでいるが、それでもなお残る原因をつぶすことを考えないと絵に描いた餅になる。実態を調べて対応したい。残業の上限は業種にもよるし、一律で機械的に上限を決めることには賛成できないが、抑制するためにどういう仕組みが必要かという議論には参加したい。働き方改革は極めて広範囲で、首相による9項目の提示の仕方はよかった。外国人材について労働力が増えることは賛成だが、一定のコントロールの中でやらないといろいろな問題が起こりうる」

■連合・神津里季生会長

「働くことを軸とする安心社会について、かねての考え方を説明した。同一労働同一賃金、長時間労働の是正、公正取引の問題、この3点に重点を置いて話した。私どもは『底上げ春闘』ということを今年とくに力を込めて言っている。どうやって賃金を引き上げていくか、格差をなくしていくか、底上げを図っていくかは極めて大きなテーマだ。外国人労働者の問題もある。そこは慎重に考えるべきだ。テーマが9つというのは、限られた期間の中で非常に数が多い。時間が足りなかったということは許される話ではない。着実に前に進めるべきところは焦点を絞ってやっていくことが必要だ」

■りそなホールディングス・新屋和代執行役

「大勢の閣僚が出席しており、働き方改革に対する力の入れようが大変なものだと感じた。法定労働時間外や休日に従業員を働かせるために労使で結ぶ36協定の見直しは、どのような影響があるかよくみていきたい。ただ、大きな流れは長時間労働の是正だ。今までできなかったことをできるよう努力したい。りそなホールディングスは同一労働同一賃金の仕組みを人事制度に取り入れている。きょうの会議で簡単に紹介した」

■女優・生稲晃子さん

「自分が経験した乳がんや5年間の闘病生活、そのなかでも仕事をしてきた経験を話すことで何か役に立つのではないかと思い、参加した。副作用があるなかでも仕事をしている人がいる。自分ががんであることを隠しながら仕事をする人がいる。告白してキャリアを失うことを恐れて、黙って一生懸命仕事と治療を続けているのは、同じ経験をした者として心が痛む。2人に1人ががんになるといわれているこの日本で、がんに対する偏見もまだまだある。がんに限らず、大病を患った人たちが幸せに仕事ができる社会を首相のもとで話し合い、実現していきたい。企業が病気を理解していくことが大切だ」

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