マグロ漁獲量、上限規制超え 国際圧力増すおそれ

2017/4/27 19:10
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水産庁は27日、資源の減少が懸念される太平洋クロマグロの幼魚の漁獲量が、国際社会に約束した規制の上限を初めて上回ったと発表した。日本の資源管理の甘さが表面化したことで、環境保護を重視する国際社会の圧力が増すのは必至だ。

2016年7月から17年6月末まで日本に割り当てられた漁獲上限の4007トンに対し、27日時点の漁獲量は4008トンに達した。漁期は残り2カ月あり、さらに膨らむのは確実。超過分は翌年の漁獲枠(4007トン)から差し引かれる。

主因はふだんクロマグロと関わりがなかった沿岸の漁業者が急に釣り始めためだ。「久しぶりにクロマグロの来遊が増えた」(長崎県の漁業者)ことで、国の承認を受けていない漁業者による漁獲が昨年末に九州で発覚。いまの規制は法律に基づかない自主的なルールになっており、現場への徹底には限界があった。

水産庁は18年以降、上限に迫った際に出される操業停止命令に従わない場合は3年以下の懲役または200万円以下の罰金を科す措置を導入し、国際社会の理解を得たい考えだ。

ただ、27日まで東京都内で開かれていた太平洋クロマグロに関する国際会議では、米国がいまの規制水準を上回る高い国際目標の採択を主張するなど、世界一の漁獲・消費国である日本を取り巻く環境は厳しくなっている。

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