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首相「日米和解」発信へ ハワイ国立記念墓地などで献花

【ホノルル=山口啓一】安倍晋三首相は26日午前(日本時間27日未明)、政府専用機で米ハワイに到着し、真珠湾を含む一連の追悼行事を始めた。米国立太平洋記念墓地などを訪問したほか、27日(同28日)にはオバマ米大統領と真珠湾攻撃の犠牲者を慰霊する。旧日本軍による攻撃から75年。戦没者の慰霊を通じて日米和解の価値を世界に発信する考えだ。

米国立太平洋記念墓地で献花する安倍首相(26日午前、ハワイ州オアフ島)=代表撮影

日本の首相が米大統領と共に真珠湾を慰霊するのは初めて。ハワイ訪問は2011年11月の野田佳彦氏以来となる。

今回のハワイ訪問の柱は、真珠湾に沈む戦艦アリゾナの上に建てられたアリゾナ記念館での慰霊だ。安倍首相はオバマ氏と同記念館で献花した後、不戦の決意を盛り込んだ所感を表明する。

所感では、かつて敵対した両国が同盟国となった和解の歩みを紹介し、未来志向の日米関係を強調する見通しだ。先の大戦への謝罪は言及しないとみられる。

真珠湾訪問に先立ち、首相は26日午前(日本時間27日午前)に米国立太平洋記念墓地を訪問した。同墓地には第2次大戦や朝鮮戦争、ベトナム戦争での戦没者を中心に5万人以上が埋葬されている。過去にも吉田茂氏や岸信介氏、森喜朗氏ら日本の首相が訪問した。安倍首相は小雨が降る中で黙とうし、芳名帳に記帳した。

その後はマキキ地区にある日本人墓地を訪問。明治期にハワイに初めて渡航した日本人移民の慰霊碑や、真珠湾攻撃で戦死した旧日本兵の鎮魂碑などが建てられている。首相は献花した後、ハワイ日系人連合協会の代表者らと言葉を交わした。

ハワイ沖で01年に米原子力潜水艦と衝突して沈没した愛媛県立宇和島水産高の実習船えひめ丸の慰霊碑も訪れた。首相は船体から引き揚げられたいかりの前に花を供え、実習生4人を含む9人の犠牲者の冥福を祈った。岸田文雄外相や稲田朋美防衛相らも同行した。

26日午後(同27日午後)には、行方不明になった兵士の遺骨収集を進める米国防総省の施設も訪れる。夜には日系人との夕食会も予定する。

27日のアリゾナ記念館への訪問直前には、オバマ氏と最後の首脳会談に臨む。日米同盟の見直しに言及するトランプ次期米大統領の就任を来年1月に控え、日米同盟の重要性を再確認したい考えだ。28日夜(日本時間)に帰国する。

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