持ち直す消費、カギは持続力 5月の家計支出増加

2015/6/26付
保存
共有
印刷
その他

個人消費が持ち直している。総務省が26日発表した5月の家計調査で、消費支出が物価変動の影響を除いた実質で前年同月に比べて4.8%増えた。2014年4月の消費増税後では、初のプラスだ。冷蔵庫やエアコンなどの家庭用耐久財の支出増が目立っている。消費の持ち直しで物価も上昇傾向だが、持続力には不安も残る。

2人以上の1世帯あたりの消費支出は28万6433円だった。14年5月は消費増税直後で27万1411円と大きく落ち込んだ。今年5月の伸び率が大きいのは増税の影響がなくなった面もあるが、2年前の13年5月(28万2366円)と比べても1.4%増えた。

冷蔵庫などの家庭用耐久財の支出は前年同月と比べて56.6%増えた。日本電機工業会(JEMA)によると、白物家電の5月の国内出荷額は3.8%増の1753億7300万円で8カ月ぶりに前年実績を上回った。大手家電メーカーは「高級品の需要が伸びている」と話す。

消費回復を背景に価格を上げる動きもある。総務省が同日発表した全国消費者物価指数は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比で0.1%上昇した。原油安の影響で消費者物価指数は横ばいにとどまると市場は予想していたが、プラス圏に踏みとどまった。

上昇品目は332と、下落の145を大きく上回る。家計調査で見た食料の消費支出は前年同月比0.7%増で値上げしても消費の重荷にならない環境になりつつある。

もっとも、本格回復が始まったと言い切れない面もある。家計調査では、自動車購入は前年同月比86.1%増えた。一方、新車販売を台数でみると、5月まで5カ月連続で前年水準を下回っている。調査対象が少ない家計調査はブレが大きく、実際の自動車販売よりも強めに出ている可能性がある。回復度合いを測るには数カ月連続して消費が増えているかをみる必要がありそうだ。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]