バター国内生産3年ぶりプラス 15年7%増、輸入頼みは続く
農林水産省は2015年のバター国内生産量が14年比7%増の6万4814トンだったと発表した。増加は3年ぶり。夏場の気温が前年より低く推移し、乳牛の生乳量が増えた。近年のバター不足を背景に、大手乳業メーカーが生産を強化したことも影響した。
生乳の生産量は737万9千トンと1%増えた。バター生産量の8割を占める北海道で最大農協のホクレンが明治や雪印メグミルクなど大手と協議し、各社は生クリームよりもバターの生産を優先した。
ただ、国内消費量の7万~8万トンには足りず、農水省は15年に1万5610トンを輸入した。16年度については、27日に業界団体のJミルク(東京・中央)が需給見通し、農水省も輸入方針をそれぞれ発表する予定だ。
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