蓮舫氏「防衛相、罷免を」首相は拒否、PKO日報問題

2017/7/25 11:25
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参院予算委員会は25日、安倍晋三首相出席のもと、閉会中審査を開いた。民進党の蓮舫代表は南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報問題を巡り、稲田朋美防衛相の罷免を重ねて要求。首相は「再発防止を図ることで責任を果たしてほしい」と拒否したうえで「閣僚の任命責任は総理大臣である私にある。閣僚への厳しい指摘は私自身、真摯に受け止めないといけない」と述べた。

参院予算委で民進党の蓮舫代表の質問に答える稲田防衛相(25日午前)

参院予算委で民進党の蓮舫代表の質問に答える稲田防衛相(25日午前)

南スーダンPKO部隊が作成した日報を巡っては、陸上自衛隊が「廃棄した」と説明しながら保管していた問題が発覚。稲田氏がデータ残存の報告を受け、非公表にするよう指示したかどうかが焦点になっている。

蓮舫氏はこうした実態を「憂慮すべき事態だ」と問題視し、真相究明を求めた。首相は防衛省が特別防衛監察を実施しているのを踏まえ「早期に事実関係の全容を解明し、説明責任を果たしていく」と強調。稲田氏の管理責任などが問われていることについては「大臣自身が記者会見の場で説明責任を果たすべく努力していく」と述べ、罷免は必要ないと答えた。

蓮舫氏は稲田氏について「防衛省を統制できているのか」とも追及。稲田氏は「やるべきことはやってきた」と訴え、文民が自衛隊を指揮監督する「文民統制」がとれているとの認識を示した。

予算委では国家戦略特区を活用した学校法人「加計学園」の獣医学部新設も論点になった。首相は新設計画について「(事業を認定した)1月20日の国家戦略特区諮問会議で初めて承知した」と改めて強調。獣医学部新設をめざす愛媛県今治市が2015年に特区申請したのは把握していたものの「その時点では事業主体が誰かについて今治市から説明はなく、加計学園の計画は承知していなかった」と説明した。

同学園の理事長を務める加計孝太郎氏については「政治家になるずっと前からの友人だ。しかし、その立場を利用して何かをなし遂げようとしたことはただの一度もない」と述べた。獣医学部の事業認定までの過程で、加計氏に便宜を図ったとの疑惑を否定した。

獣医学部新設を巡る内閣府と文部科学省との調整に関しては「透明性に欠け、国民的な疑念を招く大きな要因だった」と指摘。「省庁間の細かい調整を含めてさらなる透明性の向上に向けて運用強化を検討したい」と語った。

蓮舫氏や自民党の青山繁晴氏への答弁。閉会中審査は24日の衆院予算委員会に続く開催。参考人として24日と同様、和泉洋人首相補佐官や前川喜平・前文部科学次官、藤原豊前内閣府審議官らが出席した。

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