2019年1月20日(日)

辺野古移設工事を本格化へ 宜野湾市長選、首相「大きな勝利」

2016/1/25 0:38
保存
共有
印刷
その他

米軍普天間基地を抱える沖縄県宜野湾市の市長選で、与党の支援を受けた現職の佐喜真淳氏が再選したのを受け、政府は同基地の名護市辺野古への移設工事を本格的に進める。国と県の対立は続くが、安倍政権は移設反対派の勝利が続いた流れに歯止めがかかったとみている。

当選を確実にし、万歳する佐喜真淳氏(中)(24日夜、沖縄県宜野湾市)

佐喜真氏は記者団に「普天間の固定化を許さないと訴えたことが市民に響いたのではないか」と表明。敗れた志村恵一郎氏は「辺野古移設に反対を示す選挙だとの訴えが届かなかった」と語った。翁長雄志知事は辺野古移設に関して「これからも許されないという姿勢を堅持する」と述べた。

安倍晋三首相は24日、自民党幹部と電話し「この勝利は大きい」と伝えた。中谷元・防衛相は取材に答え「(普天間基地の)代替施設建設事業を進め、沖縄の負担軽減に取り組む」と表明した。

政府は辺野古では現場への資材搬入などにとどめていたが、今後は本格的な海上作業に取りかかる。2020年10月までの工事完了を目指す。今回、敗れれば反対運動が勢いづき「辺野古で物理的に移設阻止を図る動きも活発になる」(政府関係者)と懸念していたが「移設推進にも一定の民意があることが示された」と安堵が広がった。

沖縄では14年1月の名護市長選、同11月の知事選、同12月の衆院選の全小選挙区で移設反対派が勝っていたため、政府・与党は宜野湾市長選を国政選挙並みの態勢で支援した。自民党の茂木敏充選挙対策委員長は「この勢いを4月の衆院北海道5区補欠選挙や参院選につなげたい」と述べた。

一方、維新の党の松野頼久代表は「今回の勝利を口実に移設計画の推進を正当化することがあってはならない」とコメントした。

国と県は辺野古の埋め立てを巡る法廷闘争に入っている。政府は工事を進めながら、沖縄県民に粘り強く移設方針への理解を求める考えだ。

日経電子版が2月末まで無料!いつでもキャンセルOK!
お申し込みは1/31まで

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報