南スーダンPKO部隊の日報廃棄 防衛省「使用目的終えた」

2016/12/24 11:50
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南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に参加している陸上自衛隊部隊が作成した、日々の活動状況を記録した日報が廃棄されていたことが24日、防衛省への取材で分かった。7月に現地で大規模衝突が発生した際の記録もなく、事後検証が困難になる恐れがある。

同省幹部によると、南スーダンPKOは現在11次隊が活動しているが、過去の派遣隊すべての日報が残っていないという。PKO関連文書の保存期間基準は3年間と内規で定められているが、「随時発生し、短期に目的を終えるもの」などは廃棄できる。

防衛省統合幕僚監部の担当者は、廃棄理由について「上官には報告しており、使用目的を終えた」と説明している。ただ次の部隊への引き継ぎ事項をまとめた文書には、一定程度反映されているという。

南スーダンPKOでは2011年11月から司令部要員、12年1月からインフラ整備を任務とする部隊を首都ジュバに派遣。第7師団(北海道千歳市)が中心の第10次隊が活動中だった7月には政府軍と反政府勢力との大規模な衝突が起き、宿営地周辺でも銃撃があった。

現在の11次隊からは安全保障関連法に基づく新任務として「駆け付け警護」と「宿営地の共同防衛」に対応。しかし、現地の情勢は依然として不安定で、PKO参加5原則のうち「紛争当事者間の停戦合意」は崩壊しているとの指摘もある。〔共同〕

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