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籠池氏「国有地、首相夫人に自ら相談」 証人喚問

(更新)

学校法人「森友学園」(大阪市)の理事長を退任する意向を示している籠池泰典氏は23日、衆参両院の予算委員会の証人喚問で証言した。籠池氏は国有地での小学校建設を巡り、2015年10月に安倍昭恵首相夫人に相談したと説明。翌11月に首相夫人付政府職員の谷査恵子氏から、財務省に問い合わせたとのファクスを受けたと明かした。

証人喚問は衆参両院の予算委で2時間強ずつ実施。籠池氏の証言を受け、昭恵夫人の言動が学園への国有地売却に影響したのかどうかが一段と焦点になった。民進党の蓮舫代表は23日の記者会見で「夫人が口利き、あっせんしたとも捉えられる内容だ」と指摘した。

籠池氏は国有地の定期借地契約の10年から50年への延長などを相談するため、自ら昭恵夫人の携帯電話にかけたと証言。その後、夫人付職員からファクスで「財務省に問い合わせ、回答を得た。現状では希望に沿うことはできないが、引き続き当方としても見守ってまいりたい」との連絡があったと説明した。

財務省と学園との交渉を巡り、昭恵夫人の影響力があった可能性について「財務省に多少の動きをかけていただいた。生活ごみが出たあと急転直下、ものごとが動いた。そういう考え方もあろうかと思う」との認識を示した。

これに関し、安倍晋三首相は23日、首相官邸で記者団に「すでに説明をしている通りだ」と述べ、関与を改めて否定した。菅義偉官房長官は記者会見でファクスの文面を公表し、籠池氏側からの問い合わせ先は「昭恵夫人ではなく谷氏だ」とも強調。菅氏は「籠池氏の説明は完全に間違っている」と反論した。

籠池氏は昭恵夫人が15年9月5日に学園の幼稚園で講演した際、園長室で寄付金を受けとったとも証言した。「私と二人きりの状態で『どうぞ安倍晋三からです』と言って、寄付金として封筒に入った100万円をくださった」と述べた。夫人が帰った後、電話で「黙っていて」と求められたとも説明した。

大阪府私立学校審議会が15年1月、学園の小学校を条件付きで「認可適当」と判断したことを巡っては「政治的背景があったと思う」と語った。

自民党の松山政司、民進党の榛葉賀津也両参院国会対策委員長は23日、国会内で会談。国有地売却交渉時の財務省理財局長だった迫田英典国税庁長官、近畿財務局長だった武内良樹財務省国際局長を24日の参院予算委集中審議に参考人として呼ぶことを決めた。迫田氏は23日に「国会の求めに応じて、誠実に対応させていただく」とのコメントを出した。

民進党や共産党など野党は、昭恵夫人に対する証人喚問の開催も主張している。

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