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「退位いただくのが一番いい」 今井座長らの会見要旨

天皇陛下の退位に関する政府の有識者会議の今井敬座長、御厨貴座長代理の21日の記者会見の要旨は次の通り。

今井座長

有識者会議では様々な意見があり、論点整理のころは一定の結論をまとめることができるのか、というような不安を感じたこともある。幸いにして最終報告をとりまとめることができた。

個人的な意見を少し申し上げたいが、光格天皇がちょうど200年前にご退位なさった。その後、200年間退位の実績がなかったのは退位には強制退位、恣意的退位という問題があるからだ。象徴天皇になってからは、権威の二重性の問題などが懸念された。

明治のとき、昭和のときに引き続いて皇位継承事由を崩御に限定している。これは天皇制は世襲制であるということで皇統の維持継続にとっては意味があることだ。この原則は維持すべきだと考えている。

一方で今上陛下に限って判断すれば、いろいろご公務の負担軽減をはかるにはどうしたらいいかを様々な角度から検討したが、結論は退位いただく方法が一番いいのではないかということになった。今上陛下の場合は退位の弊害を心配する必要は全くないと思い、今回の結論になった。

皇族数の減少への対策は国の基本を固める上でとても重要なことであると考えている。この思いを最終報告の「おわりに」も書かせていただいた。皇室の安定的な維持のためにぜひとも政府や国会において速やかな検討をお願いしたい。

御厨座長代理

国の根本問題に関わる、明治から150年全くいじられていなかった制度を変えなければならない。これは私にも経験値はない。その中で何が一番良い方法であるかを座長をはじめ、有識者会議の皆さんと議論をさせていただき、当座の結論としてはここが落ち着き所であろうというところに落ち着いた。

天皇のお気持ちが片方にあり、同時に国民の思いがある。この2つをどういう距離感で保っていくか。近すぎてもいけない、遠すぎてもいけないと常に考えてきた。ヒアリングのメンバーからは専門知を頂戴したと思っているし、我々を支えてくれた官邸からはある種の理論知、分析知のようなものを提供していただいた。有識者会議は大いなる世間知、常識を1つの判断材料として、全て考えてきた。

天皇の地位は国民の総意に基づくとされているので、何とか国民の理解と関心が深まるように説明してきたつもりだ。座長を中心にして、退位の有識者会議メンバーも好きなように議論をし、会議の中では議論が絶えることはなかった。一生懸命やってこれたと思う。

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