IT業界も年功賃金? 経産省調査、格差小さめ

2017/8/21 18:42
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IT(情報技術)関連産業の給与は実力主義より年功序列――。経済産業省はIT業界の給与実態に関する調査結果をまとめた。実力主義のイメージに反してIT関連企業で働く人の半数が、自社の給与は年功序列の影響が強いと回答。国内外で著名な技術者も平均年収は1千万円を超える程度で、平均層の1.5倍程度にとどまることも明らかになった。

経産省は「米国などでは技術者の能力がピークを迎える30代で突出した給与を得られるが、日本にはそうした企業はない」と分析。「国際的なIT人材の獲得競争に勝つためにも、能力を正確に評価して報いる給与制度が必要だ」と指摘した。

調査は2~3月にIT関連企業に勤務する個人5千人と、IT関連企業1550社(回答は368社)を対象にアンケート形式で行った。

個人に勤務先の給与制度を聞いたところ、7.2%が「完全な年功序列」、45.6%が「年功序列ベースで、能力・成果によってある程度違いがある」と答えた。「能力・成果だけで給与が決まる」と答えた人は22.3%にとどまった。

個人向け調査では、7段階に分けた技能水準ごとの給与水準も調べた。最上位の「国際的に著名」と上から2番目の「国内で著名」の平均年収は約1129万円。中間層である上から4番目の「チームリーダーレベル」は約726万円で、最上位層との差は約1.5倍だった。

企業に対し給与制度を今後見直すかどうか聞いたところ、43.2%が「給与水準の差を今後大きくしたい」と答えた。

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