2019年1月20日(日)

中国の「高圧的対応」に懸念 15年版防衛白書

2015/7/21付
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中谷元・防衛相は21日の閣議に2015年版防衛白書を報告し、了承を得た。海洋進出を強める中国について「高圧的ともいえる対応を継続させ、今後の方向性に懸念を抱かせる」と批判。北朝鮮が核兵器を搭載した弾道ミサイルの開発に成功した可能性にも触れ、日本を取りまく安全保障環境は「一層厳しさを増している」と結論づけた。

白書は海上交通路(シーレーン)の安全確保について「日本はエネルギー資源の輸入を海上輸送に依存しており、死活的な問題」と強調。中国の艦船や航空機による東シナ海や南シナ海への進出で「不測の事態を招きかねない危険な行為もみられる」と危機感を示した。公海での航行や飛行の自由が「不当に侵害される状況が生じている」と非難した。

具体的には、南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島で強行している岩礁の埋め立てに「国際社会から懸念が示されている」と指摘。中国公船による沖縄県・尖閣諸島周辺の領海侵入に「ルーチン化(常態化)の傾向がみられている」とした。東シナ海でのガス田開発も記述し「抗議し、中止を求めている」と説明した。

北朝鮮をめぐっては、核兵器を弾頭化した可能性を「排除できない」とし、これを搭載した弾道ミサイルを「配備するリスクが増大していく」と分析した。テロが中東・アフリカ地域で頻発し、欧州などにも広がっているとして「日本も無縁とは決していえない」と警鐘を鳴らした。

■防衛白書のポイント
○安全保障環境は不安定要因がより顕在化・先鋭化し、一層厳しさを増している
○中国は高圧的な対応を続け、不測の事態を招きかねない危険な行為もみられ、今後の方向性に懸念
○日本が射程に入る核弾頭搭載弾道ミサイルを北朝鮮が配備するリスクは増大
○先進国でもテロ発生のリスクが増し、日本も無縁といえない

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