学者150人「安保法案、廃案に」 益川氏ら強く批判
幅広い専門分野の研究者でつくる「安全保障関連法案に反対する学者の会」が20日、東京都内で記者会見し、廃案を求める声明を発表した。呼び掛け人でノーベル物理学賞を受賞した益川敏英京大名誉教授は「首相の判断で戦争ができる法案だ」と強く批判した。
会見には上野千鶴子東大名誉教授(社会学)、池内了名古屋大名誉教授(宇宙物理学)、山口二郎法政大教授(政治学)、吉岡斉九州大教授(科学史)ら約150人の学者が参加。会見の最後には、全員で立ち上がり「違憲」と書かれた紙を掲げ「廃案に向けて頑張るぞ」と気勢を上げた。
益川氏は「憲法9条を改正しなければできない戦争を、安倍晋三首相が『有事』と思ったらできるようになる。とんでもない話だ」と強調した。〔共同〕