みんな、解党決定 結党から5年で幕
みんなの党は19日、国会内で両院議員総会を開き、解党を決めた。党所属国会議員20人のうち浅尾慶一郎代表を含む13人が賛成した。野党共闘を重視する浅尾氏と親与党を唱える渡辺喜美前代表の対立が深まり、党内から解党を求める声が噴出。浅尾氏は党運営の継続が難しくなったと判断した。28日付で解党し、12月2日に総務省に届け出る予定。
衆院8人、参院12人の国会議員は無所属となり、衆院選候補者の公認も取り消しとなる。既成政党への批判票の受け皿をめざした第三極の草分け政党は、結党から5年余りで幕を下ろす。浅尾氏は総会終了後、記者団に「(政策実現の)手法の違いによる解党だ」と説明。「支援者の期待に応えられず申し訳ない。私の力量不足もあった」と話した。
党幹部によると、党が国から受け取った政党交付金などの資金は、債務の返済や党職員への手当などを差し引き、残余額を国庫に返納するという。