民進代表「消費増税2年延期を」 党首討論
民進党の岡田克也代表は18日、安倍晋三首相との党首討論で、2017年4月に予定している消費税率10%への引き上げを19年4月まで2年間先送りするよう提案した。岡田氏が再増税の先送りの意向を示したのは初めて。首相は「提案として伺っておく」と述べるにとどめた。
内閣府が18日に発表した国内総生産(GDP)速報値は、個人消費が前期比0.5%増と2期ぶりに増えた。党首討論で、首相は「消費はプラスになっているが、消費税を(8%に)引き上げて以来、予想よりも弱いのは事実。そこに我々も注目している」と述べた。
岡田氏は「消費が力強さを欠いている。もう一度、消費税率の引き上げを先送りせざるを得ない状況だ」と指摘。再延期の条件として(1)20年度のプライマリーバランス(基礎的財政収支)黒字化の目標を堅持し、19年4月に10%に引き上げ(2)行財政改革の徹底(3)赤字国債を財源に社会保障政策の充実(4)軽減税率導入の白紙撤回――の4点を挙げた。
首相が14年の衆院解散時に増税再延期を完全否定したことを踏まえ「上げられなければ経済運営がうまくいかなかったということだ。内閣総辞職すべきだ」と批判した。