岸田外相「対話で認識の違い埋める」 日ソ共同宣言巡り
岸田文雄外相は18日、ロシアのプーチン大統領が、北方四島のうち2島を引き渡すとした日ソ共同宣言には主権を返すとは書いていないと主張していることに関し、日ロ間の対話を重ねて認識の違いを埋め、領土問題の進展を目指す考えを示した。「認識の違いがある課題は存在する。未来に向けて議論し一歩一歩前進を図っていかなければならない」と述べた。
新潟県十日町市で記者団の質問に答えた。
日ロ首脳が再開の必要性で一致した外務・防衛閣僚協議(2プラス2)については「安全保障上の交流は重要だが、2プラス2をいつ行うかは何も決まっていない」と述べた。
2014年のウクライナ危機で中断した日ロ2プラス2は、ロシア側の再開要望が強い。日本政府は、米欧とロシアが対立を深めているウクライナ問題やシリア情勢を注視し、慎重に再開時期を探る考えだ。〔共同〕