2019年6月17日(月)

輸入米で不透明取引の疑い TPP国会の火種に

2016/9/16 19:39
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山本有二農相は16日午前の閣議後会見で、国が管理する輸入米の入札について、不透明な取引が行われていた疑いがあると明らかにした。従来の国の説明より安い価格の輸入米が流通していた可能性がある。環太平洋経済連携協定(TPP)でも採用される手法で疑惑が浮上したことで、今秋の臨時国会でのTPP承認法案の審議にも影響を及ぼす可能性がある。

疑惑が浮上したのは海外の安いコメの輸入が国内価格に波及しないように国が管理して輸入する「SBS方式」。国が輸入商社からコメを買い入れ、価格を上乗せして卸業者に売り渡す仕組みだ。商社と卸業者が組んで参加する入札には予定価格が設定されている。1993年に合意した貿易交渉のウルグアイ・ラウンドで導入が決まった。

だが、実際には「調整金」と呼ばれるリベートが輸入商社から卸業者に支払われており、実質的には入札価格を下回る安価な輸入米が国内に流通していた可能性があるという。山本農相は2年前に農林水産省の担当者が調整金の存在を把握していたと認めた。

これまで農水省は「SBS米と国産米の価格は同水準」と説明してきた。TPPが発効すればSBS米は新たに年間で約7万8000トン増えるが「国内のコメ生産額への影響はない」として農家にTPPへの理解を求めてきた経緯もある。

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