TPPにQ&A 農水省がサイト、選挙前に不安払拭
環太平洋経済連携協定(TPP)に関する疑問にお答えします――。農林水産省は14日、こう題した説明資料をホームページ上で公表した。自民、公明両党の連立政権として7月10日投開票の参院選を前に、農家の不安を払拭する狙いがある。
説明資料は「合意内容は(コメなど重要5項目の保護を求めた)国会決議とほど遠いのでは」「輸入米が増加して米価が下がるのでは」など、TPPへの16個の疑問に答える形式をとった。
農林水産品の約2割は関税撤廃の例外となったことなどを理由に「国会決議の趣旨に沿っている」と説明。交渉で決まったコメの輸入量に相当する国産米を政府が買い入れることで価格への影響も防げるとした。
森山裕農相は同日の閣議後会見で「TPPに関して十分な理解を得られていないと感じる。資料を活用して払拭できるように努めたい」と語った。