中小経営者の事業体験、サイトで紹介 経産省が支援策
経済産業省は13日、中小企業の成長を後押しする政策の指針をまとめた。中小企業経営者の事業体験を紹介する専用サイトの開設や、飲食店や小売店のサービス水準に認証を与える制度の創設などを盛り込んだ。企業数の98%を占める中小企業の底上げを通じ、経済の活性化につなげる。
指針は情報収集力に難がある中小企業の実情を踏まえて作成した。同日開設したインターネットサイト「ミエル・ヒント―成功のカギ・ワナ―」では、約200社の成功や失敗に関する体験談を閲覧できる。他社の事例を経営上の課題解消に役立ててもらう。
2016年夏には主に中小サービス事業者を対象にした「おもてなし規格認証制度」(仮称)もつくる。クレジットカードの導入状況や多言語表示の有無などを基準に、店ごとに認証マークを割り振る。サービス力を客観的に判断しやすくなれば、訪日外国人が買い物をする際の利便性が高まるとみている。
同日、東京都内で講演した宮沢洋一経産相は「中小・中堅企業にはさらに成長できる実感を持ってもらい、成長戦略の主役になっていただきたい」と語った。