経済閣僚協議「安倍政治見極め」 中国副首相、訪中団に

2016/4/12 21:59
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【北京=原田逸策】中国の汪洋副首相は12日、北京の人民大会堂で河野洋平元衆院議長が会長を務める日本国際貿易促進協会の訪中団と会談した。副首相は両国の経済担当閣僚による「日中ハイレベル経済対話」について「安倍政治の方向性を見極めるべきだ。日本政府が政治面で希望の見える一歩を示してほしい」と述べ、現状での開催は難しいとの認識を示した。

ハイレベル対話は昨年11月の日中首相会談で2016年の早い時期の開催で一致したものの、実現のメドが立っていない。汪洋副首相は対外経済関係を担当し、ハイレベル対話も所管する。

河野氏が開催を求めたところ、副首相は「経済は政治と密接なつながりがある。とりわけハイレベルな交流は、より影響が大きい」と指摘。「安倍政治に利用されて国民が惑わされるわけにはいかない」と強調した。日本が議長国を務めた広島での主要7カ国(G7)外相会合の声明が、東シナ海と南シナ海の問題を取り上げたことなどが念頭にあるとみられる。

ただ、副首相は同時に「多くの中国人が日本を訪問するのは良いことだ。日本の良さを知り、自分たちの政府の仕事を改善する原動力にもなる」とも語り、民間交流を後押しする考えも示した。

昨年の同協会の訪中団は李克強首相が会談したが、今回は副首相に格下げとなった。足踏みする日中関係の改善が影響した可能性もある。

同協会は日中貿易促進を目的にした日中友好7団体の1つ。訪中団には河野氏のほか翁長雄志沖縄県知事や三菱東京UFJ銀行の三木繁光特別顧問ら約60人が参加した。

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