農水省、16日に輸入米の入札再開 リベートは禁止
農林水産省は12日、不透明な取引があったとして実施を見合わせていた輸入米の入札を16日に再開すると発表した。入札に参加する業者と国が交わす契約には業者間のリベートのやりとりを禁じる規定を盛り込み、取引の透明化をはかる。
問題となっていたのは海外から輸入されるコメを国が管理する「SBS入札制度」。国にコメを売る輸入商社と国からコメを買い付ける卸業者がペアを組んで入札に参加する仕組みだ。
9月初旬に入札は実施されたが、直後に輸入商社が卸業者に水面下で支払うリベートによって輸入米が安値で流通していた問題が発覚。野党が環太平洋経済連携協定(TPP)を審議する臨時国会で追及したことから、農水省は制度を改善するまで入札再開は見合わせるとしていた。