「早期に首脳会談を」 日本、次官級協議で中韓に提案
外相会談、3月下旬に開催で一致

2015/3/11付
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【ソウル=加藤宏一】日本と中国、韓国は11日、ソウルで外務次官級協議を開いた。日本側は3カ国の首脳会談を早期に開催するよう提案した。早ければ4月を想定している。3カ国の外相会談については3月下旬に開くことで一致した。21、22両日にソウルで開く方向だ。

協議には、日本から杉山晋輔外務審議官(政務担当)、韓国の李京秀(イ・ギョンス)外務次官補、中国の劉振民外務次官が出席した。終了後、杉山氏は記者団に「3カ国外相会談は3月末までに行うべく話し合い、首脳会談についてもできるだけ早く開催に向けたプロセスに入りたいと申し上げた」と述べた。

3カ国の外相会談は2012年4月以来となる。歴史問題などの懸案を抱えながらも、環境やエネルギーなどでの協力拡大に弾みを付ける機会になる。韓国外務省の当局者は「外相会談が開催されれば、首脳会談も自然に議論することになる」と指摘した。

ただ、中韓両国が早期の首脳会談に同意する可能性は高くない。4月下旬には靖国神社の春季例大祭を控え、両国は安倍晋三首相の参拝を警戒する。今夏に発表する戦後70年談話の内容も注視しており、首相がかねて過去の植民地支配と侵略を謝罪した「村山談話」の文言にこだわらない姿勢をとっていることに不信感がある。

中韓はこうした安倍政権の歴史問題への対応を見極めたうえで3カ国首脳会談の開催の是非を判断するとみられ、実現はなお見通せない。

日本は3カ国の外相会談に合わせ、日韓や日中の2カ国の外相会談も開く方向で調整を進めている。11日には日韓と日中の次官級協議も開いた。韓国外務省の当局者によると、日韓の協議では「慰安婦問題には触れなかった」という。

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