菅元首相らの証言、吉田調書と同時公開 政府
政府は11日、福島第1原発事故当時の菅直人首相、海江田万里経済産業相ら18人分の調書も「吉田調書」と同時に公開した。政府の事故調査・検証委員会が事故関係者772人から計1479時間にわたって聞いた記録の一部だ。
菅氏は原子炉への海水注入を巡り「止めろと言ったことは一度もない」などと証言。「(官邸が海水注入を了解していないという)誤解を生んだところは、東電の中の話。我々が関わりようがない」と強調した。
海水注入は原子炉が塩でさびるため廃炉に直結する。海江田氏は海水注入がなかなか始まらなかったことについて「(東電が)ためらっているのではないかという一種の不信感があった」「いつまでもやらないなら命令するぞと何回か発言した」と振り返っている。