かんぽ生命、IBM「ワトソン」で保険金支払い審査
かんぽ生命保険と日本IBMは11日、IBMの人工知能(AI)コンピューター「ワトソン」を使った保険金の支払い審査を始めたと発表した。審査の精度を高めながら、支払いまでの時間を短くできるとしている。
かんぽ生命の担当者が支払いの審査で判断に迷った場合、ワトソンに問い合わせると、どう判断すればいいか推定したり、過去の似たような事例を示してくれたりする。経験の浅い担当者でも審査しやすくなるという。
両社は2015年2月に審査業務への導入の検討を始め、ワトソンには約500万件の過去の支払い事例を機械学習させた。3月21日に審査業務に導入、4月中にコールセンターでの顧客対応にもワトソンを導入する。